思ってたよりもずっと長かった。ちょっと甘く見てました。でも楽しい。アメリカって四季の変化があんまりないけど、そのかわり移動していく最中の景色がころころ変わるの。山あり谷あり砂漠あり。かといえばなにもない風景だったり。空が青かったり赤かったり。
感動したのは地平線。未知との遭遇のポスターのような一本道が地平線に向かって続いて行く砂漠の中。ふっとバックミラーをみると夕日が沈むところがみえて、もうたまらなくなって車を止めて外に出てみる。夕日はもちろん、暮れかけの空にうっすら見える星の高さ、はりついたような静けさ、地球の丸さ。この自然がアメリカなのか。
夜になってLas Vegasまで残り300キロ、一時はその日の到着はあきらめたんですが、場末のレストランででかいステーキたいらげたらまた元気になってきて、「よっしゃ行くか」ということに決定。もう真っ暗になってしまった山道を登り始めました。
こんな夜通しの強行軍の裏には、実は一つたくらみがありました。それは、
「真っ暗な中から浮かび上がる不夜城ラスベガスを体験する!」
というもの。なかなかこれは体験できないはず。結構眠くなるぐらい単調な道が続いていたんですが、その光が見えるまでがんばろうと。ラスベガスのイメージって結構そういうのが強かったんです。たぶん、昔あったバイクでひたすらラスベガスを目指す「ジッピーレース」というゲームの影響でしょう。
走り続けること3時間弱、ついに道の向こうの方に光る町のようなものが見えてきました。やったぜあれがラスベガスか?はやる心を抑えつつ制限速度を守りながら(うそ)走り続けました。ところがそこはラスベガスではなかった。単にネバダ州への国境の街でした。ちくしょーだましやがったな。その街に「偽ラスベガス」という名前を付けて再び走り始めました。しかし、いよいよラスベガスまであとちょっとというところまできていることは確か。標識などからもそのことは伝わってきます。
それからさらに走り続けること数十分。なんとラスベガスは僕らの想像を遙かに超えていました。暗闇から点のようにわき上がる街? フッ、そんなもんではなかった。なんか山の向こう側がうっすらと明るいけど、もう夜明けか?と思わせるのは、案の定ラスベガスの街並み。しかもサーチライトで夜空を照らし続けている。もう夜中だろう?1時過ぎだぜ?なぜこんなに元気なの?というのが第一印象。街中にはいるとそんな印象さえもどうでもいいぐらい、みんな元気に歩き回っている。ネオンかがやくホテルに人、人、車。
まあ、とにかくすごい街でした。とりあえず疲れてはいたけどせっかくだからスロットマシンでもやってちょっと遊んでから、近くのモーテルにチェックイン。長い長い一日が終わりました。
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